学生時代の私は明確な目標も無く漠然と「社会人になる」という若干の緊張感と共に大学を卒業しました。就職した企業も早々と辞め、その後しばらくの間、人生に迷走していました。当社へ入社したのはその数年後、たまたま新築施設の管理スタッフの求人に応募したのがきっかけでした。不動産業界の奥深い仕事に面白さを感じたことで当社に長く勤めることになりましたが、迷走期間の経験がその後の仕事に活きたとも実感しており「人間、万事、塞翁が馬」といった感じで生きてきました。

たいした実力もついていないのに自信だけはあり、少し謙虚さに欠ける行動が多かったと思います。上司にとってはあまり可愛くない部下だったのではないかと反省しています。

私の部署は新規営業を担当する営業統轄本部の中において、営業の「起点」となる活動を担っています。新規のお客様を獲得するという目的に向けて当社の認知度を上げ、ライバル企業との差別化を図り、より受託確率を上げるための具体的な方策を考え実行している部署です。当社のサービスが社会的な課題の解決に向けたソリューションであることを認知してもらうため、営業戦略にその様な内容を反映していく活動も行っています。
当部では非常に多角的かつ多くのことに取り組んでいますので簡単に事例を挙げるのは難しいのですが、所属するメンバーの専門性を活かしながら活動の枠を常に拡大しています。具体的な活動には他社とのアライアンスによる協働プロジェクトの創出や営業活動、パブリシティ戦略づくりと実行、新規事業の構想と実行など様々な取り組みを推進しています。


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最も思い出深いのは、とある自治体で「百年の大計」と言われた公共施設開発プロジェクトの責任者を任された時です。このプロジェクトには民間10数社が関わるもので、当社は代表企業という立場で事業をまとめていく役割でした。発注者である自治体側と民間企業間の調整や、仲間とは言え少しずつ利害の異なる民間企業同士の調整など、当時の私にとっては毎日が勉強の日々であり緊張の連続でした。足かけ4年をかけて施設がオープンした時はそれまでに感じたことの無い達成感を得たのを覚えています。

私は営業の組織に所属しているので仕事を受注出来た時の感覚は格別なものがありますが、それ以上にその過程で関わる社内外の方との関係が構築されていく感覚が実感できた時、一番のやりがいを覚えます。仕事で一緒に汗を流した人はその後も仕事を超えた人間関係が生まれることが多く、自分の人生を豊かにしてもらっていると感じています。

結局は自分一人でできる事には限界があり、よりスケールの大きい仕事をしたいと考えた時に他者を巻き込むことができるかどうかが重要になります。その時に自分が他者から信頼してもらえる人間であることがなにより大事です。しかしながらビジネスにおいて完全に利害が一致している人はたとえ社内であっても存在しませんので、いかにこちらの利益を実現しつつ、相手の立場も理解した上で物事を進めることが出来るかが信頼を得られるかにつながると思います。この点が仕事において一番難しくもあり面白い所でもあります。

ビジネスにおいては必ずしも利害が一致しない他者との関係の中で物事を進めて行かなくてはなりません。それでもお互いが信頼できる関係でいられるかが仕事の成功につながると思っています。少し昭和な表現になりますが、私は仕事において出来る限り「筋」を通すことを大切にしています。仕事で接する相手の思いや立場をしっかり認識した上で自分はどうすべきか考えるように心がけています。

社内には仕事の能力や統率力などいろいろな角度から尊敬できる方がいます。中でも私は人間性の面でとても尊敬している上司がいて、自分自身もその様になりたいと日々思いながら過ごしています。

現在の仕事（マーケティング推進部での仕事）が取り組みたかった仕事だと言えます。もともと営業の仕事が好きで当社でも長く担当をしてきましたが、現在の部署での仕事はこれまでの枠にとらわれず様々なことにチャレンジすることが出来きます。私のこれからの目標は、部のメンバーと共にまだ新しい今の部署をより大きな役割を担える組織にしていくことです。

休日の一番の楽しみは子供と過ごすことです。もう少し大きくなり親と遊んでくれなくなるまでは時間を大事にしたいと思います。そのほか、釣りやゴルフに行くのが好きです。完全にプライベートの場合もありますが、社内にも一緒に行くメンバーが多く様々な年齢層のメンバーでプライベートを過ごすのも楽しい貴重な時間です。（休日まで会社のメンバーと一緒に居たくないという世間の声もあるのは理解していますが…）