久保田 明
Akira Kubota
代表取締役社長
有限会社として父が立ち上げたマリン精工は、私の代になって25年。コロナ禍など様々な困難もありましたが、着実に技術を受け継ぎ進化させていくことで、多くのお客様に必要とされる会社として続けていくことができました。そんな当社が大切にしているのが、加工に欠かせない機械が最大限のパフォーマンスを発揮できるようにすること。不景気の際には設備投資に消極的になる企業も多いですが、当社は常にマシンの進化にも力を入れ、大型から小型まで多彩で精密な部品製造ができる体制を維持しています。おかげさまでそれほど営業活動はしていませんが、多くのお問い合わせをいただいて新規クライアントの獲得にも成功。さらなる事業拡大につなげています。
当社の持ち味は小ロットから請け負うオーダーメイド品製造。量産品では大きな会社には勝てないからこそ、お客様のご要望に沿った加工を行い、さらに短納期にも絶対に間に合わせる対応力の高さで大手企業からも取引をいただいています。それは小規模で小回りが利くというだけでなく、社員と信頼関係を築いているからこそ。私自ら積極的に現場を見て指示も出しますし、何かトラブルが起きそうな時にはその前に個別面談を行なって対応しています。大きな問題に発展する前に対策するので、人間関係も良好。スキルアップへの努力を欠かさない、頼りになる社員たちが協力してくれるので、様々な案件を着実にこなすことができています。
鉄の工作機械を扱う仕事は決して華やかでキラキラとした世界ではありませんが、技術を受け継いでくれる若い人も集まる活気のある会社です。当社は社員の働きやすさ・やる気向上にも力を入れていて、ノー残業デーを設けてメリハリのある働き方を推奨。「働く時間が長い人を評価する」といったこともありません。また多くの社員が未経験から製造職に挑戦していますが、入社から半年もすれば一人で図面を見て簡単な加工ならできるくらいに成長できる点も、若者が飛び込んできてくれる理由かもしれません。将来に向けた後進の育成にも力を入れており、若い方々にバトンをつなげられるよう、現在体制の強化も積極的に行っております。