メッセージ
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新村 卓実


Shinmura Takami


町長














守るだけではない、変えていける役場のしごと




役場というと、どうしても「決まりを守る場所」という印象を持たれがちかもしれません。でも私たちは、それだけではないと思っています。ルールは、町民の暮らしを守るためにあるもの。だからこそ、今の時代や地域の声に合っていなければ、見直していくことも大切だと考えています。
これから入ってくれる方には、「こうしたほうがいいのでは?」という視点を遠慮なく出してほしい。大きすぎない自治体だからこそ、若手職員の声もちゃんと届く。それが、奥尻町役場のいいところです。まずは、住民の声にしっかり耳を傾けてみてください。役所の人間というよりも、町と役所の“橋渡し役”として、町の暮らしを支えていただけたら嬉しいです。












“離島”のイメージを、いい意味で裏切れる町です




離島の暮らしと聞くと「医療は?」「子育ては?」と、不安になる方も多いと思いますが、ご安心を。たとえば医療。町立病院には常勤の先生がいて、耳鼻科や眼科などの専門医も定期的に来島。ドクター不足が深刻な島が多い中、奥尻町は安定した体制を確保しており、実は“恵まれた島”といえます。そして子育て。幼稚園、小学校(2校)、中学校、高校と、教育の場がきちんと揃っています。高校には島外から通う生徒も30名ほどいて、奥尻が“開かれた島”であることを実感してもらえるでしょう。
奥尻高校では、昆布を使った化粧品の開発プロジェクトや、スクーバダイビングの授業、大学とのICT連携による教育にも着手しています。












“持続可能な暮らし”をつくるために、あなたの力を




その第一歩として、近年では観光の受け入れ体制を見直しています。今、町には夏を中心に年間3万人ほどの観光客が訪れていますが、宿泊施設が足りず「泊まりたくても泊まれない」という課題感も。そこで現在、民間企業と連携して新たなホテルを建設予定です。観光はにぎわいを生むだけでなく、町の経済や暮らしにも良い影響をもたらしてくれます。
また、面白いのが奥尻にはまだまだ知られていない魅力があるという点。名前の知られていない温泉や、地元の人しか知らない景色、昔ながらの文化や営み──そうした“島の奥”を掘り起こしていくには、「島の外」を知っているあなたの視点や力が大きな力になります。