遠藤淳夫
ENDO ATSUO
事務局・次長
入職して約28年、一貫して当事業団で“事務方”として経理・総務領域の業務から組織運営まで幅広く取り組んできました。いわゆる福祉サービスを自身で提供した経験こそないですが、だからこそ、現場職員の“声”を拾い上げられることには、何よりも注力しています。かつては管理職からの報告はあっても、現場職員の意見を聞く機会はなかったんです。そこで最近になって導入したのが、私たちが各施設へと直接出向いて、「何か現場業務をするうえで困っていることはない?」「今、キャリアのことで考えていることはある?」といったヒアリングをすること。そして、様々な声をもとに制度のブラッシュアップを図ることが、事務方の大切な仕事となっています。
例えば、臨床心理士によるメンタルヘルスの窓口を作ったのも、現場の声を拾う中で生まれた発想からでした。また労働環境という角度からも、様々な制度ができあがっています。当事業団にはそもそも「新宿区から生まれた社会福祉法人」ということで盤石な事業基盤があり、運営費用の負担が少なくできる分、職員の待遇に予算を注げるというアドバンテージがあります。他の介護・福祉施設で働いていた方ほど、当事業団の“待遇の良さ”を実感できるのではないでしょうか。また待遇という部分でいうと、職員の大半は有期ではなく、無期の正規職員採用。将来を保証された環境で働けるというのは大きいですし、結果的に職員の定着率も高くなっています。
また職員の定着率が高いもう一つの大きな要因として、各施設の人員配置が潤沢であることも挙げられると思います。シンプルに職員一人ひとりの作業負担が軽減されますし、休暇も取りやすい状況に。もちろんこれは利用者にとって“より質の高い福祉サービスを提供できている”ということでもあります。そして、負荷が少なくサービスに注力できることで、「介護や福祉に携わる意義深さや働き甲斐」をより実感できることでしょう。キャリアチェンジの希望も受け入れやすい環境ですし、実際に事業団の費用負担で専門資格を取り、別の職種に移った職員は少なくありません。様々な未来を見出せる環境で、ぜひとも腰を据えて取り組んで欲しいですね。