虎のつぶやき
ケインズ経済学
2023/09/23(土) 09:50:00
本日は天才ケインズについて解説します。
20世紀の大部分の経済はケインズ経済学に基づいていたといっても過言ではありません。
第1次世界大戦の終戦後、連合国はドイツに多額の賠償金を請求します。
皆当然だと考える中で反対したのがケインズというイギリス人です。
「そんなことしたら独裁者を生み出すことになり、また大きな脅威になる」
ケインズの予想通りナチスが誕生して、第2次世界大戦が始まってしまいました。
彼がどれほど天才だったかここからわかると思います。

そのようなケインズがどのような経済方針を提唱したかですが、
一言でいうと40年前の日本を思い出してただければよろしいかと思います。
たくさんの公社がありましたね。
大きな事業を国家が運営することにより、自由競争を抑えて
労働者の雇用を安定させる。そうすれば経済はまわる。

ケインズの予想通りにはなったものの、公社に勤める労働者は
公務員です。簡単に言ってしまえば、発展がありませんでした。
例を挙げると関西では自動改札が早くに導入されましたが、
関東では駅員が切符を切る姿が21世紀になっても多く見れました。
関西は私鉄が多いからです。
売り上げを多くあげるために頑張る必要がない、効率化・合理化は後回し。
国鉄はストライキもたくさんやってましたね。

これでは経済はもちろん産業の衰退を招くと考えたのがシカゴ学派です。
それで現在の新自由主義になりました。
次回は現在の潮流となっている新自由主義について解説します。