虎のつぶやき
デカルト二元論~世俗化の過程~
2023/10/20(金) 09:12:00
本日は現在の科学の基本となるデカルト二元論(物心二元論とも言います)を
紹介します。
まずは中世のヨーロッパがどのような世界だったかを知るところから始めます。
一言でいうとWE LOVE THE GOD です。
キリスト教大好きな世界です。
この世のすべてはキリスト教的世界観で理解されていました。
ガリレオが地動説を唱えても宗教裁判で否定されるのです。
事実よりも宗教がとても大事だったのです。
しかし、色々と研究していく過程でおかしなことがたくさんあることに
気づくのです。
神が人間を作り、この世界を作ったのですから地球が宇宙の中心だとされていました。
にもかかわらず、天体観測をすると太陽の周りを地球が回っているのです。
コペルニクスの主張でようやく地動説が受け入れられました。
このように宗教を中心とした思想から脱却することを世俗化といいます。
では宗教の後は何を中心に世界と向き合うのか。
それがデカルト二元論です。

感情を排除し、理性によって対象化して客体を観察するのです。
難しい表現なので簡単な例を出します。
お付き合いしている相手がいるとします。
最近マンネリになってきました。
その時に出る「しばらく距離をおこう」がまさに対象化です。
つまり、今まで好きという感情が最優先されてきましたが、
距離を置いて恋人を客観的に観察してこれからも関係を続けていくか
考えることです。
こうすることで、相手を冷静に評価するのです。
中世では神様大好きな世の中でしたが、これからは距離を置こうとなったのです。

長くなりそうなので今回はここで一旦切り上げて続きは次回とします。