虎のつぶやき
個人主義と集団主義2
2023/11/10(金) 09:08:00
前回の続きです。
クラスでみんなと違うことをしても欧米ではさほど問題ではありません。
それは個人主義という発想があるからです。
個性なのだから尊重されるべきなのです。
海外留学したら日本なまりの英語を使うことを日本人は恥ずかしがりますが、
欧米人はそれもその国の個性だとして受け入れてくれます。
その背景には宗教が関係しています。
すこし難しい話をします。
キリスト教の信仰の厚い歴史のある欧米では他人とのつながりがなくとも、
神と常につながっている感覚があるのです。
村八分にされようが、クラスで浮こうが孤独になりません。
その人には神がいるからです。
そして他人はだれであれ神の意思によって生を受けたのですから、
尊重されるべきなのです。
余談ですが、十字軍戦争のときイスラム教徒を迫害したように、
神を否定する異教徒にはとても厳しい対応をします。
しかし、日本に来た宣教師ザビエルのように人種に関係なく
神を信じる者は受け入れます。

一方、日本人は個性よりも集団の秩序を優先します。
今回はこのあたりにして、続きは次回とします。