虎のつぶやき
銃、鉄、細菌~西洋列強の慢心~
2023/12/08(金) 09:24:00
むかしむかし、スペインという国とポルトガルという国が大海原に
出て、新大陸に進出しました。
現地にいた先住民を征服して、たくさんの黄金を手に入れました。
たった数百人でも何百万の先住民を征服できたのは、銃と鉄のおかげです。
つまり、文明の勝利です。
特に、スペインは日の沈まない大帝国を築き上げたとさ。

上記のような勝者の都合の良い物語が長い間語られ続けました。
結論から言うと間違いです。
パイレーツオブカリビアンという映画を思い出してください。
昔の銃というのは、一発撃つとすぐには二発目を撃てないのです。
また、剣もたくさんの人を斬ることはできません。
マチュピチュなどあるようにインカ帝国には高度な文明が
ありました。
決してインカの人々は、スペイン人より大きく劣る存在ではないのです。
ではなぜ数百人のスペイン人に何百万の人が服従することになったのでしょう。

答えは細菌です。
ヨーロッパ人が天然痘や麻疹などの細菌をアメリカ大陸に持ち込んだからです。
アステカやインカの人には免疫が全くない細菌でした。
これにより尋常ではない人が死に、生き残った人も体調不良に悩まされました。
今のコロナとよく似た状況です。
現代では、先住民の純血の子孫はいないとされています。
それくらいたくさん死んでしまったのです。
これにより、壊滅的ダメージを受けた先住民はなすすべなく敗れてしまうのです。

歴史というのは科学というより文学です。
勝者に都合の良い解釈をされます。
今、イスラエルとパレスチナのガザ地区は戦争状態にあります。
ロシアとウクライナも同様です。
片方の言い分、特に勝者の主張は一番に疑うべきです。

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