虎のつぶやき
三人寄れば文殊の知恵になるのか?
2024/04/17(水) 09:26:00
 古くから三人寄れば文殊の知恵とはよく言ったものですが、
実際はどうでしょうか。
答えは、能力があって多様性に富んだ3人であれば
文殊の知恵になります。
能力の低い人が何人集まっても正しい結果を導くことはできません。
それどころか、誤った方向に行ってしまうことが多いのです。
能力の高い人が判断を一人で下した場合は正しい答えを出しやすいです。
しかし、有能な人と無能な人が二人で話し合った場合は、
誤った答えを出す確率が格段に上がりました。
「多様性の科学」には、コイントスで決めた方がまだましと書かれておりました。
それほどまでに誰を起用するのかは大事なのです。
 ちなみに、多様性を求めるとは違う人種を単に集めればよいというわけでは
ありません。肌の色が違おうとも、育った環境、文化、宗教、性別などが
同じであれば、そこには多様性は少ないのです。日本で生まれ育った外国人
タレント(ウエンツ瑛士、ベッキー等)に外国の文化を感じないのを
見ればわかると思います。できるだけ違う文化圏、宗教、共同体で育っていて、
尚且つ有能な人材でなければなりません。
 ここで一つの問題提起をします。民主主義の限界についてです。
中国やインドを見ての通り国家の中で優勢な民族はいるものです。
民主主義では大多数の一つの民族の意見が反映されやすくなります。
また、全員が有能であるはずがありません。
多様性の欠如と無能の介入。
これでは正しい判断などできるはずがないのです。
長い歴史の中で人類が勝ち取ったこのシステムも、
先進国の経済の停滞で陰りを見せています。
暴力でもない、不完全な民主主義でもない何かの
出現を期待しております。

次回予告 投資~積み立て、売買、資金投下~