虎のつぶやき
マキャベリ 君主論
2024/06/27(木) 10:13:00
マキャベリはフィレンツェの外交官で、激動の時代を生きました。
1513年に出版された「君主論」は今なお読まれていて、
マキャベリズムという言葉ができるくらいです。
君主が成功するためにはどうすればよいか。
失敗した君主のその原因はなにかを書きました。
きれいごと抜きのその内容は、現代にも通じます。

「残酷なことは一度だけにしておくべき」
敵対するものは全員排除せねばなりませんが、
常にこのような態度では民衆が黙ってはいません。
いっぺんに敵をやっつけて、あとは優しくしておくのが良いのです。

「他者に権限を与えるな」
君主が他人に権限を与えると、当然力が強くなります。
いつか叛逆してくる可能性があります。
また、民衆はその人のいうことを普段から
聞くことになりますので、いざという時
君主ではなく権限を持った人の言葉を聞きます。

「侵略した土地が不安定なら君主が移り住め」
オスマン帝国はコンスタンティノープルを攻略したときに、
帝都をそこへ移しました。
イスラム国家がキリスト教国を侵略したのです。
民衆は反発してきます。
しかし、君主が近くにいるのであれば悪さは
できません。
オスマン人も移り住んできて、土地を奪われた人も出てきます。
反抗すれば自分もそうなるかもと、おとなしくなります。

「外国の軍隊は危険だ」
外国の軍隊に援軍要請をしたとします。
その軍が勝ったら、奴隷のような扱いを受けるし、
負けたのであれば自分たちも滅亡するからです。
他人にはあなたの為に生きていないのです。
頼ってばかりではいずれ大きな危険に陥るでしょう。

現実主義勇者の王国再建記というアニメがありますので、
まずはそこから始めるのもよいでしょう。

次回予告 ランチェスター戦略現代版