虎のつぶやき
日本の新幹線と韓国の高速鉄道
2024/11/26(火) 09:23:00
日本の新幹線は世界屈指の乗り心地とサービスがあります。
イタリアのイタロという電車もなかなかのものですが、
新幹線も負けていません。
一方、韓国の高速鉄道であるKTXは、前席との幅が狭く揺れ具合もひどいのであまり
乗り心地の良いものではありません。
正直、常磐線の特急列車の方が快適です。
韓国の技術力が大きく劣っているからでしょうか。
いえ、違います。
韓国独自の事情があります。

まず、韓国は国鉄だということに留意する必要があります。
国家が運営しているため運賃を上げずらいのです。
ソウループサン(320KM)の運賃は7000円くらいですが、
東京-名古屋(350KM)の運賃は11000円くらいです。
新幹線の方が割高にできる分設備投資に回せます。

次に、朝鮮戦争がまだ終わっていないことです。
鉄道を有事の際に有効活用するには、国家が完全に所有する必要が
あります。
イタリアのように出資者を募ってしまうと、彼らの意向を
無視できないので、軍事転用しずらくなります。
出資者は儲けたいのです。戦車を運ぶ貨物列車など不要です。
しかし、それでは戦争になった時対応が遅れます。

このように、民間企業でもなく、出資者を募ることもできない以上は
最低限の設備と一回の輸送効率を上げるのが合理的になります。
上記の理由から乗り心地の悪い電車になったと考えられます。

相手が自分よりも劣っている場合、見下す気持ちが出てくることもあるでしょう。
でもそれは、自分の尺度での優劣であって相手の事情を考慮できていなければ、
ただの身勝手になります。
海外旅行に行く際は、その国の歴史や文化も踏まえて評価すべきでしょう。

次回予告 ドラゴンクエスト~馬車にいる人~