光学/構造/機構開発
現場に足を運び、お客様の声を直接聞くことで初めて味わった“生みの親”の感覚。
光学/構造/機構開発(クリエイター)
藤原 政記
藤原 政記
合理的かつ柔軟な思考や手段で、
目的までの最短距離を突き進む。
三次元測定機のプロジェクトマネージャーとして活躍する藤原。入社のきっかけは、キーエンスの高い開発力に魅力を感じたことだった。「自動観察顕微鏡を研究していた前職の職場で、偶然キーエンスの商品カタログを目にする機会があって。そこには『作りたいな』と頭の中で考えていた商品が、すでに販売されていたんですよ。驚いたのはもちろんですが、同時に開発力の高さにも惹かれました」。そんな時、転職を考えて登録していた転職サイトで、キーエンスが開発者を募集していたため応募を決めた。
入社して衝撃を受けたのは、どんな商品をどうやって世の中に訴求するかについて、お客様の喜びや売上といったゴールから逆算して考える風土だ。そしてもうひとつ衝撃を受けたことがある。「目的や目標に到達するために、合理的かつ柔軟に手段を選択できたり、問題意識を常にメンバ全員で持ちながら議論できる雰囲気です。あと、組織をフラットにするため、役職ではなく“さん”付けで呼んだりするのにも驚きました」。些細なことでも徹底するのがキーエンスならではだと知ったのは、もうしばらく後のことだった。
入社して衝撃を受けたのは、どんな商品をどうやって世の中に訴求するかについて、お客様の喜びや売上といったゴールから逆算して考える風土だ。そしてもうひとつ衝撃を受けたことがある。「目的や目標に到達するために、合理的かつ柔軟に手段を選択できたり、問題意識を常にメンバ全員で持ちながら議論できる雰囲気です。あと、組織をフラットにするため、役職ではなく“さん”付けで呼んだりするのにも驚きました」。些細なことでも徹底するのがキーエンスならではだと知ったのは、もうしばらく後のことだった。
世界初の商品を生み出したアイデアは、
通勤途中の電車の中で、突然に。
入社数年後、3D形状測定機の新規商品開発に携わった時のこと。この商品では、斜めから複数のパターン光で照らされた対象物を真上からカメラで撮影、その縞の位置から高さを算出するという新原理を採用することに。そこで藤原が任されたのは、縞投影光学系の設計とカメラ光学系の設計という、新商品の肝となる部分。藤原たちは光量と精度、スピード面を考慮し、縞投影法は高速で縞パターンを切り替える必要があるため、新規のデバイスを採用することにした。だが、最初から壁にぶち当たる。「どんなスペックの商品をどう実現するかを決める最初の段階が一番大変で。キーエンスは世の中にあるものとアイデアを組み合わせることで、世の中に存在しないスペックや機能を実現します。私は光学担当でしたが、これを実現するにはソフトやシステム、ハードのことも一緒に考える必要がありました。どんな縞をどう投影すべきか、さらに汎用性を高めるにはどうすべきか、寝ても覚めても縞のことを考えていました」。
そんな悩める藤原を救うアイデアは、思わぬ時に降りてきた。「通勤電車の中で、突然『これならいけるかも?』というアイデアが降りてきたんです。実際に会社で実践してみたら『いける!』と。苦しいけれど、実は楽しんでいるんですよ」と笑う藤原。こうして初動の難関を突破したプロジェクトは、世界初の非接触表面形状測定機としてリリースされ、この商品で採用されているトリプルテレセントリック光学系は技術賞を受賞した。
そんな悩める藤原を救うアイデアは、思わぬ時に降りてきた。「通勤電車の中で、突然『これならいけるかも?』というアイデアが降りてきたんです。実際に会社で実践してみたら『いける!』と。苦しいけれど、実は楽しんでいるんですよ」と笑う藤原。こうして初動の難関を突破したプロジェクトは、世界初の非接触表面形状測定機としてリリースされ、この商品で採用されているトリプルテレセントリック光学系は技術賞を受賞した。
訪問先のお客様とのコミュニケーションで
初めて気づいた“商品の生みの親”であるという実感。
世界初の非接触表面形状測定機の開発に携わった藤原は、その後新しい三次元測定機開発において商品全体の責任を負うプロジェクトマネージャーの役割を担うことに。自ら国内外のお客様を訪問して要望やニーズを探り出しながら、商品コンセプトとなる軸を見出し、測定範囲と精度という相反する仕様の落としどころを決めていった。その過程では開発内に限らず、商品企画の担当や販売の担当者とも常に議論を重ね、「なぜその仕様なのか?」、「その根拠は?」など、熱い議論が日夜繰り広げられた。「議論の鍵は『最適化』です。企画や開発、生産、売上など、誰かが妥協するのではなく、全員が『いいね』と思えるところがゴール。この意識を全員が持っているから、喧々諤々の議論も楽しさしかありません」と藤原。
商品像が決定すると、プロジェクトマネージャーは実現に向けてそれを要求仕様へ落とし込み、開発計画の立案へと進めていく。また開発途中は、販売方針を踏まえて、カタログの掲載内容や営業担当のデモ方法を相談、決定し、商品の開発と並行して準備を進めて行く。
商品がお客様のもとに届くと、営業と一緒に再びお客様のもとを訪れることになる。「お叱りを受けることもありますが、喜びや感謝の言葉をいただくことも多いですし、何より自分が手掛けた商品が活躍する姿を生で見られるのが嬉しい。この商品の生みの“親”ですから、“子”である商品へのコメントは良くも悪くも全部嬉しい。今思えば、“商品の生みの親”という感覚をキーエンスで初めて持てた気がします」。
商品像が決定すると、プロジェクトマネージャーは実現に向けてそれを要求仕様へ落とし込み、開発計画の立案へと進めていく。また開発途中は、販売方針を踏まえて、カタログの掲載内容や営業担当のデモ方法を相談、決定し、商品の開発と並行して準備を進めて行く。
商品がお客様のもとに届くと、営業と一緒に再びお客様のもとを訪れることになる。「お叱りを受けることもありますが、喜びや感謝の言葉をいただくことも多いですし、何より自分が手掛けた商品が活躍する姿を生で見られるのが嬉しい。この商品の生みの“親”ですから、“子”である商品へのコメントは良くも悪くも全部嬉しい。今思えば、“商品の生みの親”という感覚をキーエンスで初めて持てた気がします」。
既存の商品を磨き、育てながら、 その分野に一石を投じる商品を作りたい。
今後、藤原がめざすのは既存の商品群の売上を伸ばしつつ、新たな分野に挑戦して一石を投じること。「当たり前ですが、これがなかなか見つかりません。でも、そんな分野がまだあるはず。今は既存商品の売上をさらに伸ばしながら、その分野を探索中です。理想論かもしれませんが挑戦し続けたいですね」。
プライベートも充実していますよ、と藤原。「長女のバスケ練習、次女のキックベース応援は欠かせません。本当はボーッとするのが好きなんですが…。仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけられています」。
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プライベートも充実していますよ、と藤原。「長女のバスケ練習、次女のキックベース応援は欠かせません。本当はボーッとするのが好きなんですが…。仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけられています」。