仕事と人を知る
柴 克成
人事部人事課
入構 年度平成25年度
現在の部署名人事部人事課
卒業学部・学科環境情報学部・環境情報学科
異分野出身でQSTの事務職になった理由
私は、環境情報学部という、QSTとはほぼ関係のない学部の出身で、就活は、公的機関を中心に行いました。大学生時代に行っていた集団塾の講師経験を通じて、生徒の成長を目の当たりにし、利益最優先ではない仕事に携わりたいと思い、巡り合ったのがQSTでした。高校時代も理系に所属していたため、科学に関心はあったものの、研究者になるというような意識はなく、研究開発法人で働くとは夢にも思っていませんでしたが、直接研究を行わなくても社会からの期待に応える研究成果の創出に寄与できることに、魅力を感じました。
21世紀における科学技術において、「量子科学技術」は間違いなく中核となる分野の1つです。その分野を牽引するQSTにおいて、事務系総合職として多岐にわたる業務を経験することができるのは、とてもやりがいがあるはずです。
職場の雰囲気
公的機関のため、「堅そう」と思われるかもしれませんが、実際に働くと部署間の隔たりもなく、風通しが良くアットホームなイメージです。役職や職種にかかわらず、お互いの意見を出し合うことができます。QSTには、研究機関として一般的な研究職、技術職、事務職のほかに、医療にも従事する医療職も在籍しており、バリエーションに富んでいますが、自らの仕事にプライドを持ち、真っすぐな人が多い印象です。
QSTは、原子力規制委員会から我が国唯一の基幹高度被ばく医療支援センターに指定されており、有事の際は先述の職種の総力を挙げて取り組む体制を日々構築し、定期的に訓練等も行っています。私も併任用務として対応する班のメンバーに任命されており、アットホームな雰囲気の中においても、もちろん緊張感を持って業務を行っています。
事務系総合職に求められるもの
どの部署に着任しても、前向きに取り組む姿勢を持つことが大切です。総合職のため、2年程度にてジョブローテーションがあることから、異動の際は、直近から場合によっては全く関係がない業務に従事するケースも珍しくありません。1つの業務をずっと継続すると、どうしてもマンネリ化や飽きが生じる懸念もあるので、新しい業務を習得することが面白い、と思える方には向いています。事務職と聞くと文系のイメージかもしれませんが、理系卒の事務職もたくさんおり、専門分野に拘らず、様々な仕事に取り組むことで、各種業務での専門知識を蓄積させ、異動を経てスキルがどんどん増えていきます。私自身は、世界の最先端の研究に触れながら自分自身もスキルアップしていく働き方に、大きなやりがいを感じています。
今までの業務経験での思い出
改めて12年間の業務経験を振り返って思うのは、もちろん困難な場面もありましたが、ちょっとした達成感の積み重ねでここまでやってこれたかな、という印象です。入構以来配属となった8つの部署は、業務内容が異なる場合がほとんどで、異動したときにはスムーズに運ばない業務に焦りや力量不足を痛感し、悩むこともありました。ただ、手探りでも一生懸命向き合っていると、予想外の成果や同僚から相談を受けるようになっていて、「柴さんがこの部署にいてくれて助かった」とか「柴さんが異動してしまって、困っている」と言われることがあります。そのような言葉をかけてもらえると、自分も少しは貢献できているのかな、と自信を持つことができ、前向きに業務に向き合えています。
学生の皆さんへ
就活は、人事担当者等に普段聞けないようなことを聞ける良い機会ですし、自分自身を見つめ直すきっかけにもなると思います。仕事は平日のうちの時間の大半を占めるものですから、やりがいや充実感が得られそうな仕事を選ぶことをお勧めします。最初から業種をあまり絞り込まず、幅広く企業等の説明会に参加し、そこから絞っていくとより自身にあったお仕事に出会えるはずです。だって、こちらの文章を読んでいただいている方、読むまでQSTのこと知らなかったのではないでしょうか。自分が知らない、あるいは知らなかった企業等が、実は自分にとってベストな可能性もあるはずです。企業等の理念や、一緒に働く同僚の雰囲気も説明会等で見ていただき、そのベストな職場がQSTと思っていただければ、とても嬉しいです。WEB説明会でお会いしましょう!