私は現在、医事課医事係で「保険請求業務」に携わっています。
医事課は、医療者の医療行為を診療報酬として請求する大切な業務を担っています（医療費は、3割を患者さんに負担して頂き、7割を審査支払機関に請求します）。診療報酬は細かく定められた算定規則にのっとって請求する必要があり、医師や看護師から算定方法について質問されることもあるため、それに正確に答えられるようにしておくことが求められます。
こういった点から、医事課で仕事をするには学び続ける姿勢が必要だと私は感じています。算定に関する事務的な知識に加え、医療知識はゼロから調べながらですが、学びながら仕事を進めていく点が非常に面白いと感じています。

8：15　出勤
メールの確認、当日の業務内容の確認をします。

9：30～11：00　退院当番
医事係は入院患者の会計作成も担当しています。
事前に会計を準備し、退院当日に患者さんの会計を最終計算します。

12：00～13：00　昼休憩
普段昼食は職員食堂で食べています。

14：00医事ミーティング
診療報酬の算定に関して、情報共有や方針決定をするミーティングがあります。

15：00保険請求業務・入院会計業務
レセプト（診療報酬の明細書）点検や入院会計作成業務を行います。
病棟や各部署からの電話での問い合わせにも対応します。

17：00定時
17時以降開かれる委員会や会議に参加することもあります。

医事係はシフト業務ではないので、自分の仕事に優先順位を付けて取り組んでいます。

学生時代のボランティアの経験から、人の役に立つ仕事がしたいと思うようになったことがきっかけです。世の中にある職業は、どれも何らかの形で人の役に立っていますが、病院事務では人の生活の根幹となる「健康」という側面に携われる点にやりがいを感じられると思いました。その中でも聖路加国際病院は、大都市の特定機能病院であり、幅広い業務を通じて様々な経験ができると考えました。また、医療現場に近いところで業務を行っている先輩方の話を聞いたことも、入職の決め手の一つとなっています。実際、私も医師や看護師、薬剤師などと連絡を取りながら日々業務を行っており、病院で働いていることを実感しています。

就職活動は、「自分がこれまで何をしてきたのか」、「いま頑張っていることは何か」、「これから何をして生きていきたいか」など、これまであまり深く考えたことのないことについて改めて考える良い機会になると思います。悩むことも多いと思いますが、就活を通してこれらが言語化されると、今後非常に役に立つと思います。働き始めてから、改めて自分は何がしたいのかということを振り返ることができ、いわゆる「初心を振り返る」のまさに「初心」の部分になるからです。ぜひ、じっくり自分と向き合ってみてください！そして病院事務という仕事に少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。