社員インタビュー

Interview

社員インタビュー

技術職(ソフト系エンジニア)
技術開発本部 生体モニタ技術開発部

R・H

前職:SIerのソフトウェア開発職
2017年キャリア入社

入社理由・志望動機

手掛けてきたたシステムと類似性があることや、開発工程をすべて自社で担えることが決め手に

以前は新卒で入社した大手SIerにて人工衛星における地上管制システムの開発を行っていました。具体的には、通信衛星や地球観測衛星のような衛星に命令を送信したり、衛星から送られてくるデータを解析・表示し、異常があれば運用者に警告を通知したりするソフトウェアです。前職での業務は非常に多くの会社や人が関わって1つの大きなシステムを構築していたため、自社の判断でできることは限定的でした。例えばユーザーから「こうした機能がほしい」という要望があっても、すぐに応えることができないもどかしさがありましたね。また、6年ほど勤めましたが、学生時代から専攻してきた宇宙以外の業界に身を置くことで知識や経験の幅を広げたいとも考えるようになり転職を決意しました。「仕様の決定から設計、開発、保守までを一貫して自社で行える会社であること」「生活に身近で、社会貢献度の高い製品やサービスを扱っている会社であること」を主軸に転職活動を行っている中でマッチしたのが、日本光電でした。

実はそれまで日本光電のことは知らなかったのですが、「患者様の状態をナースステーションで監視する」という製品の仕様が、前職で扱っていた「人工衛星の状態を地上のパソコンに表示する」システムと似ていたため親近感が湧いたのも日本光電を選んだ理由の1つです。そして、北米、欧州、アジア等、製品をグローバルに展開している会社であることも魅力に感じました。同業他社からも内定をいただきましたが、そちらは上流工程に特化しており、開発自体は外注に委託するスタイルでした。私はスキルアップのためにもまだまだ自分の手を動かしてものを作っていきたいと考えていたので、日本光電を選びました。

入社後の流れ・現在の仕事内容

年齢やキャリアを重ねても手を動かしていけることが、総じて技術レベルが高いことの一因に

入社後まずは、同時期にキャリア入社した方々と一緒に約2週間の集合研修を受けました。「会社や組織、経営理念」「呼吸・循環等の生理学の基礎」「心電計・モニタ・血球計数器・除細動器等の製品の基礎知識」など専門的な内容でしたが、とてもわかりやすく教えていただきました。その後、営業研修や工場研修などもあり、キャリア入社者にも十分な研修プログラムが用意されていることに驚きましたね。

研修後は先輩の指導のもとで1年間ほど既存製品の維持改良業務を担当。入社前に予想していた通り、作り自体も使用する用語も前職と似ている部分が多く、スムーズに業務に取り組めたと記憶しています。逆に予想以上だったのが、社員の技術力の高さです。部署にもよると思いますが、私がいる部署は基本的に自社で設計・開発を行っており、ベテラン社員の方も若手と同じように1日中プログラムを書いている方も少なくありません。コードレビューの際には、鋭い指摘をされる方も多くいらしゃいます。執行役員からお勧めされた本がオライリー・ジャパンの技術書だったことも印象深く、年齢に関係なくものづくりを純粋に楽しんでいるような風土があると感じました。入社して間もない頃に、メモリやディスク容量のリソースを贅沢に使いすぎだとチームメンバーや上司から指摘されたことが印象に残っています。前職では組み込み機器ではなく、汎用PCをターゲットにしたシステムを扱っていたので、組み込み機器を開発することの難しさというものを改めて実感しました。

仕事のやりがい

製品が医療現場で活用されているのを見たときに大きなやりがいを実感

その後、約5年間にわたり新製品開発チームの一員として「医用テレメータ」と「無線式セントラルユニット」のソフトウェア開発を行いました。これらの製品は複数の患者様のバイタルサインをモニタリングするための製品ですが、私はその中の「Webアクセス機能」と呼ばれる機能を担当。これは院内ネットワークに接続されたPCから遠隔で患者様のデータを確認したり、遠隔で製品の設定を変更できたりする従来製品にはない新機能です。ネットワークを経由してこれらの医療機器にアクセスする機能ということもあり、品質や使いやすさだけではなくサイバーセキュリティにも配慮して開発に取り組みました。

現在はまた別の新製品開発チームに加わり、現行機種の問題点や他社製品の調査、要素技術や機能仕様の検討を行っています。今年度からリーダとなったため、主に技術面でチームを率いていけるように切磋琢磨しているところです。

最もやりがいを感じるのは、自分が開発に携わった製品が実際に病院で使われているところを見たときです。先日、親戚が入院したときの話ですが、送信機からベッドサイドモニタ、セントラルモニタに至るまで弊社の製品が多く使われており、やりがいを感じたと同時に身が引き締まる思いがしました。また、営業の方から「お客様から評判が良い」と聞いたときにもやりがいを感じますね。扱っている製品が医療機器なので、何か問題があると患者様の命に関わります。もし自分が入院したときでも安心して使えるものを作る。そのような思いで日々、開発に臨んでいます。

今後の目標

自分が手掛けた製品が未来の医療現場のスタンダードになるよう、自己鍛錬を積みながら技術力を磨いていきたい

仕事で成果を出すために心掛けているのは、担当技術分野において「知らなかった」ということをなくすこと。自社開発であることに加え、担当機能に関しては開発者にある程度の裁量が持たされていることが多いため、担当している機能や技術分野に関しては自信を持ってすべてのことに答えられるよう日々勉強しています。そうしたこともあってか、日本光電に入ってから技術力はかなり向上したと考えています。上流工程だけではなく実装まで行う環境ということも大きいですね。

今後の目標として、まずは現在手掛けている新製品が他社製品を圧倒するものに作り上げたいと考えています。また、新しい要素技術へのチャレンジなどを通して個人としても技術アップを図りたい。キャリア入社者として、日本光電の良いところは踏襲しつつも固定観念に捉われない考えや提案をしながらさらに成長していきたいですね。そして、ゆくゆくは世界中の病院で私が開発した医療機器が活用されている、そんな未来を思い描いています。

1日のスケジュール例

9:30 出社
メールチェックなど
10:00 レビュー(担当製品、他製品の設計・コードレビュー等)
11:00 開発業務(設計、プログラム実装)
12:00 休憩
13:00 午前中の続き(開発業務)
15:00 ミーティング(チームミーティングや他部門との仕様調整等)
16:00 開発業務(設計、プログラム実装)
19:00 退社

Message転職活動で重視していた「上流から実装まで一貫して行えること」と「社会の役に立つ製品を扱うこと」が実現できており大変満足しています。深夜や休日の問い合わせなどがないこともQOL向上につながっています。また、職場が所沢駅から徒歩1分という立地も、気に入っています。お昼は定食が360円、カレーはなんと160円ととても安くて美味しいので食堂もお勧めです!