仕事と人を知る
 
本部経営企画部企画課
入構 年度令和元年度
現在の部署名本部経営企画部企画課
卒業学部・学科教育学部 社会科卒(学部)
志望動機を教えてください。
私がQSTに興味を持ったきっかけは、家族の病気です。大切な家族が癌にかかってしまい、その時、病院の医師から「手術をする際、合併症などで命を落とす危険性があります」と言われたことに衝撃を受け、医学全般や放射線医学について調べるようになりました。数ある医療機関の中でも、QSTは放射線の技術を使い、身体への負担が少ない形でがん治療を行えることが魅力でした。特に切らずにがんを治す重粒子線がん治療について、QSTは重粒子線治療に必要な環境整備、照射装置の高度化に向けた研究開発、がん患者への治療という3つの要素を一貫して行っており、これらを掛け合わせることで効果的ながん治療法を早期に確立できると考えたことから、QSTを志望しました。
加えて、QSTでは量子ビーム技術や量子エネルギー研究開発を通じて、私たち社会の利便性を飛躍的に向上させるような革新性の強い研究開発を行っていますが、規模感の大きな研究開発が行われているのは国の機関ならではのことだと思いますので、そういったところも私がQSTに魅力を感じた点のひとつです。
現在携わられているお仕事の内容を教えてください。
私が所属している経営企画部企画課には、主に二つの役割があります。「組織としての方向性を主導・決定する役割」と「対外的な窓口としての役割」です。具体的には、中長期計画の策定や研究開発部門等の年間予算額の決定、文部科学省を始めとする他機関との連絡調整を行っています。このような業務の性質上、QSTの未来を決定づけるための創造力や提案力が求められるとともに、機構のブランドを背負う責任があることから、正確かつ丁寧な対応が欠かせません。そのなかで、私は主にQSTの予算に関する業務を担当しています。
予算の仕事について詳しく教えてください。
私たち予算担当の仕事は、国に対する予算要求から始まります。予算を要求するにあたり重要なのは、「QSTの研究開発内容を、いかに魅力的に伝えられるか」ということです。たとえば、プレゼン資料の作成にあたり、QSTで行われている研究にはどのような独自性や優位性があって、将来的にはどのような成果を社会に還元できるのか、わかりやすく説明できるよう準備していきます。その過程で、研究開発部門の方々から様々な情報収集を行うのですが、私は文系出身であるため、研究そのものの詳しいメカニズムは分かりません。しかし、相手先である文部科学省や財務省の方々もまた、必ずしもQSTの研究開発分野の専門家とは限りません。そのため、同じ目線で物事を見ることができるので、研究内容を分かりやすく、かつ魅力的に伝えるという点では、文系ならではの強みを生かせているのではないかと思います。
また、要求の結果得られた予算は、機構内に対し適切に配分します。この過程で、必要に応じて研究開発部門等の事業規模を見直すとともに、QSTにとって本当に必要な予算は何か、部門等の意見を聴きつつ調整していきます。
お仕事の中で心がけていることは何ですか?
企画課は対外的な窓口として、QSTの立場や見解を正確に伝え、先方との共通理解を得ることが何よりも大切です。そのため、コミュニケーションの基本ではありますが、「わかりやすい言葉で、わかりやすく伝える」というのを常に意識し、課内においてもこれを実践しています。また、国の機関というのは現行のルールに則って業務の運用を行っていく面もありますが、一方でQSTの事務職として「より効果的に研究開発の成果を挙げるため、研究支援体制を効率化できる部分はないのか」という問題意識・課題解決の視点を持つことが重要であると考えており、小さな改善であっても周囲に対し積極的に提案できるよう心掛けています。
お仕事におけるやりがいを教えてください。
私たち事務職は、直接研究や製品開発に携わることはありません。しかし、たとえば企画課の業務であれば、予算要求・配分や中長期計画の策定を通じて、研究開発成果をより効率よく創出するための体制づくりができます。こうした研究開発体制の整備や効率化により、成果の最大化に寄与できるところが、一番のやりがいです。もちろん、私たちの取組みはすぐに結果として現れるものではありません。それでも、将来を見据えて研究や技術開発に貢献できると思うとモチベーションになりますね。
QSTならではの働きやすさはどこにあると思われますか。
企画課では機構内外を問わず、日々調整や質問対応を行っていますが、外部機関に対しては組織としての回答となりますし、内部に対しても経営上の判断に近いものとなり得ることから、慎重かつ正確な回答が求められます。そのため、企画課では些細なことであっても、必ず課長や係長に相談した後、回答を行うといった環境が整備されていますし、相談しやすい雰囲気があります。回答までのプロセスにおいて、常にチームプレイができる環境は組織としての一体感や人間的な成長を実感できる職場だと感じています。
今後成し遂げたい夢や目標を教えてください。
QSTには優れた研究シーズが数多くありますが、これらを社会に還元できるようにサポートするのが事務職の務めです。一方で、その研究支援自体もより効果的・効率的に行っていくべきだと思いますので、組織体制・制度運用の両面においてさらなる改善を図っていきたいと考えています。
また、これまで企画課の仕事に携わってきましたが、研究開発部門で実際に作業をされている方の苦労や想いをお伺いすることで、はっとさせられる瞬間が多々ありました。そのため、本部だけでなく部門の業務も通じて横断的な知識・視点を養うことで、QSTにとって最適な形は何か、考え続けていきたいと思います。