社員インタビュー
横須賀港 うらなみ機関士
女性も働きやすい職場でOLでは味わえない経験ができる
自分の夢が実現できる、女性でも働きやすい職場
元々船の仕事に就きたかったのと、船内で寝泊まりする仕事ではなかったので、女性でも働きやすそうだと思いポルテックに入社しました。船で働こうと思ったのは、もともと船の学校に通っていたからです。親の勧めもありましたが、先に通っていた姉が楽しそうに見えて、この道に進みました。男性ばかりの世界だと思われがちですが、最近は女性の船乗りも増えています。女性にとっても働きやすい環境だと思います。

私が乗っている「うらなみ」は、太平洋と東京湾を結ぶ浦賀水道において、航路周辺に流木などの漂流物がないかをパトロールするのが主な仕事です。東京湾口では一日600隻以上の大型船舶が航行しており、事故のない安全な航海を実現するためにパトロールは欠かせません。

船員は私を含めた3名の他に、漂流物をチェックする国土交通省の担当者が1名乗り込みます。航路の南側のうねりが高い日は北側をまわるなど、その日の天候や潮の流れによって行き先を変更します。天気が悪かった日の翌日は漂流物が多いので、漂流物を見つけたら監視センターに連絡し、清掃船が来るのを待ちます。
東京湾から眺める景色が、この仕事の特権
パトロールの他には、第二海堡(かいほ)という人工島に監視用のレーダーやカメラが設置されているので、機械が正常に動いているか確認するために、担当職員を送迎する業務も行っています。

私が一番好きな業務は、毎年2~3カ月間をかけて行う海底調査です。海底の水深の変化を確認する業務なのですが、普段は見られない海の中の世界がのぞけるので、毎年楽しみにしています。

船内での私の仕事としては、出港時は船首のロープを解き、航行中はエンジンの点検や船長の補佐をして、たまに舵も握ります。船の中で色々な機械に触れるのが楽しいです。そして何より魅力的なのが、まわりに人工物がない東京湾の上から眺める景色です。普段は人見知りの私も船上で潮の香に包まれると嬉しい気持ちになります。普通のOLでは味わえないので、この仕事の特権だと思います。海も恋人みたいなものです。
一人前の船乗りになり、海の上での体験を伝えていきたい
自然相手の仕事なので、天候が悪い日は厳しい環境もありますし、海は刻一刻と変化するので、突然のトラブルに見舞われることもあります。そんな時にも、船長の対応は迅速です。細かな仕事もこなし、そこにいるだけで安心感もあり、本当に頼りにしています。船の上では厳しいですが、一旦船から降りると冗談ばかり言う気さくさもあり、オン・オフの切り替えが上手なところも見習いたいです。私もゆくゆくは船長のように船を操舵できる船乗りになりたいと思っています。

船の乗組員も本社の方も皆さん優しいところが、ポルテックの良いところです。将来は、船に乗って見聞きしたことや体験したことを、子どもや孫に話せたらいいなと思っています。今は視野をひろげて、色々なことに興味を持って毎日の仕事に取り組みたいです。