先輩紹介
木村さん
医療者が安心して医療に専念できる環境を作り続ける
入職年2019年
出身校法政大学 国際文化学部国際文化学科
部署財務部 物品管理課
現在の仕事内容とやりがい
現在担当する業務の1つに「採用品の価格交渉」があります。これは言葉の通り、院内で扱っている約4万品目の採用品のうち適正価格とは言い難いものを抽出し、メーカーや卸業者に値下げ交渉することです。勿論、我々は患者ファーストで行動しますが、一般企業と同様に経営も行う必要があります。価格交渉し、手術や処置にかかる材料費を下げることができれば、病院の利益を直接的に増やすことができます。ただ、メーカーや業者も簡単に下げてくれるわけではありません。様々なデータを収集した上で交渉に挑みます。それらデータを駆使して、どのようにアプローチするのが効果的か考え、実行し、それが成功したときにやりがいを感じます。
1日のスケジュール
8:20 出勤
ユニフォームに着替え、朝礼前にメールを確認します。

8:30 朝礼
課内で業務の情報共有をします。
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のサイトにてメーカーからの自主回収品がないか確認します。

9:00~12:00 欠品対応
コロナ禍やウクライナ情勢で物流が滞り、欠品してしまった診療材料の対応をします。
代替品の選定からその運用方法の確定、現場への通達、資料作成など処置や手術を止めないために逐一対応します。

12:00~13:00 昼食

13:00~16:00 委員会業務(器材検討委員会)
器材検討委員会…申請者が使用したい院内未採用品(機器・診療材料)を病院として使用を認めるか審議する委員会。
費用対効果、医療安全など様々な視点から議論されるので、それに向けて担当案件のヒアリングをメーカーや医師/看護師に行います。
そして、その情報をもとにプレゼン資料の作成や製品の価格交渉を実施します。

16:00~17:00 現場対応
現場からの問い合わせに対応します。

17:00 退勤
印象に残っている仕事
最も印象に残っている業務は看護部ユニフォームの更新です。
本業務は初回打ち合わせから納品まで1年ほどかけて実施しました。
印象に残っている理由としては、事務総合職としてあまり経験できない業務内容だったためです。
まず始めに公平性を保つため、複数社でコンペを開きました。そこから数社に絞り、その後、実際に打ち合わせを重ね、生地(通気性/柔軟性)・デザイン・洗濯精度・納入価格という4つの要素を主として、我々のニーズに最も合う最後の1社を選定しました。その他の細かいTo Doは割愛しますが、看護師と協同でユニフォームをゼロから作成するというのは滅多に経験できるものではないため、印象に残っています。
学生の皆さんへメッセージ
皆さんが病院事務総合職を応募するにあたって不安に思うことの1つに、「医療知識が全くないこと」が挙げられると思います。私も就職活動していた時に同じ不安を抱いておりました。しかし、その点は一切心配いりません。勿論、医療知識があるに越したことはありませんが、入職してから学ぶ機会がたくさんあります。手術室や病棟、外来で医療現場を間近で見ることもできます。仕事を通して多くを経験することでそれが自ずと知識となり、成長に繋がっていくと思います。
また、我々が抱える業務の多くは、様々な職種の方たちと協力して進めるものです。医師/看護師と分け隔てなく仕事できる点が病院事務総合職として働く魅力の1つです。