インタビュー
役職定年後の
転職で実現した、
充実のセカンドキャリア。
市村 直哉
営業企画部
商品開発2022年10月入行
※部署名や記事内の内容は取材当時の情報です。
Chapter01入行動機
必要とされるであろうという確信があった
以前は新卒で入行した信託銀行に勤務し、証券化業務やデリバティブ業務、資産管理業務、金融法人営業などさまざまな業務に従事しました。しかし業務経験の幅が広いがゆえに、40代後半に差し掛かる頃から「自分の強みはなんだろうか」と自問するようになりました。日本の社会課題を考える中で、相続関連業務へのニーズは益々強まるであろうとの考えに至り、自分なりにそのための準備に取り掛かりました。ちょうど訪れた人事部との面談の機会に相続業務に従事したいとの想いを伝えたところ、次に配属されたのが相続関連業務本部の次長というポストでした。役職定年までの約6年間、管理職として遺言信託・遺産整理等の営業、審査、事務を経験することで相続に関する専門性が高まるにつれて、年々「将来はこの経験を活かせる仕事を続けたい」と思うようになりました。
そうした経験や想いを活かすべく、役職定年後は金融法人部にて地銀の信託兼営認可の取得や相続業務参入のサポート・コンサルに従事しました。当時、信託参入を目指していた八十二銀行の体制づくりをフォローする中で、事業を動かすためには自分のような知識と経験を持った人材が絶対に必要だと思い至ったことが、八十二銀行への転職を意識したきっかけです。もちろん、高齢化の課題を抱える長野県は相続関連ビジネスの需要や伸びしろがあると確信していました。それに加えて、長野県内で強固な経営基盤があることやチャレンジングな行風に魅力を感じたのも志望した理由の一つ。また、昔から夫婦で山歩きやスキーなど自然の中で過ごすことが好きで、いずれは長野県で暮らしたいという漠然とした想いを持っていたことも大きいですね。
Chapter02仕事内容・行内の雰囲気
教えてもらう姿勢と改善提案で信頼関係を構築
現在は営業企画部の参事として、相続を中心とした高齢者関連ビジネスの新しい商品・サービスの開発をはじめ、商品の定着・拡販に向けた営業店担当者の育成や各種推進業務などを行っています。同じ業務を担当しているのは私を含めて二人しかいないため、ニーズの把握から他行の情報収集、事務基準の策定や商品紹介のためのチラシのデザイン制作まで幅広く手がけています。
私の場合、上司を含めて全員が年下、役員も同年代という状態です。そのため、敢えて入行後は「謙虚に教えていただく」という姿勢を大切にしていました。そのほうが相手も対応しやすく、距離を縮めやすいと考えたからです。その上で、前職のやり方と当行の良いところをミックスさせた改善提案を率先して行い、各部署のキーパソンとも積極的にコミュニケーションをとり、部署内外からの信頼獲得に努めました。その甲斐あって今では年齢に関係なくお互い頼り合える良い関係が構築できるようになってきています。当行では責任感を持って仕事に取り組んでいる行員が多く、自分の価値観と合う印象を受けています。知らない行員同士でも、行内ですれ違うときなどに「お疲れ様です」「おやすみなさい」など挨拶を交わす文化があり、当初は大変驚きました。挨拶はそれ自体がとても気持ち良いものですし、行内の良い空気感もこの文化が一つの要因になっているのだと思います。
Chapter03仕事のやりがい
手がけた新サービスに対する好反応がやりがいに
現在の仕事でやりがいや喜びを感じるのは、新たに導入した商品・サービスについて良い反応をいただいたとき。前職で得たスキルや知見を総動員させて、長野県の状況に合うように形づくっていくのはとても面白いですね。とりわけ思い出深いのが、「終活サポートサービス」を導入したときのことです。以前から構想を練っていたサービスで、提案するところからスタートしました。銀行本体のみで行うか、外部の事業者と提携するかというところから検討を重ね、行政書士や葬儀社、遺品整理業者、行政など色々な組織を訪問しながら進めること1年超。導入当初からお客さまからの反応も良好で、営業担当者からも「こんなサービスが欲しかったんです」と言われたことは一番嬉しかったですね。
また、業務の一環で、長野市による「身寄りのない方の支援に係るガイドライン」をつくるワーキンググループに当行の代表者として参画したことがありました。当行の事業に直結しない部分も含めて、長野市が抱える課題に向き合いながら無事に形にできたのは良い経験になりました。その他、ラジオに生出演して高齢者のお悩みに回答する役割も任されるなど、これまで経験したことのないことも楽しみながら取り組んでいます。
Chapter04入行後の変化・今後の目標
相続関連ビジネスにおける甲信越ナンバーワンを目指して
一つのものごとを進めるにあたり役割が細かく分かれていた前職とは異なり、当行では何から何まで自分で進めなければなりません。そのため、以前よりもゴールを見据え仕事の段取りを考えながら進めるようになりましたね。加えて、周りからは「何でも知っている人」と見られるので、新しい資格取得を目指して勉強をしつつ、新サービスにつながるヒントを求めて常にアンテナを張っています。ややもすると年齢的に力を抜きかねない年頃とも言えますが、まだまだ自分の経験やアイデアを活かせるフィールドがあることがわかり、以前よりも前向きになったと思いますね。それはプライベートも同じで、以前よりも充実しています。東京にいたときよりもコミュニティが広がり、休日には近所のリンゴ農園の栽培作業をお手伝いさせてもらうこともあります。オンでもオフでも色々な気付きがあるので、いつでもメモを取れるように今ではネタ帳を持ち歩くようになりました。
今後の目標としては、相続関連ビジネスにおいて長野県はもとより甲信越ナンバーワンだと認められる人物になることです。そのためにはもっと結果を出しながら人脈を広げる必要ですし、その下地となる知識のアップデートにも努めなくてはいけないと考えています。こういう目標を持てる環境に転身できたのは、本当に幸せなことだと思いますね。