インタビュー(神林 浩)
インタビュー(神林 浩)




インタビュー











経験を活かしつつ、
新たな仕事にも
チャレンジしていきたい。





神林 浩


金融市場部


証券投資2023年4月入行



※部署名や記事内の内容は取材当時の情報です。











Chapter01入行動機

長野に戻るなら、八十二銀行しかないと考えていた


政府系金融機関や証券会社での勤務を経て、前職では外資系の資産運用会社にてクレジット投資に関するリサーチ業務や上場REITのポートフォリオマネジメント業務などに携わっていました。20年ほど東京で暮らしていましたが、いずれは自分や妻の出身地である長野県に生活の拠点を構えたいという想いがありました。長野に戻るにあたって、唯一の懸念だったのがこれまでのキャリアを継続できるのかということ。それが実現できる職場として「転職するなら八十二銀行しかない」と考えていました。そのため、転職活動では情報収集も兼ねて八十二スタッフサービス(八十二銀行グループの人材紹介会社)に登録しました。担当者に相談したところ、紹介されたのが現在のボジション。この仕事ならこれまでのキャリアを活かしつつ、未経験の領域にもチャレンジできると考え、迷わず入行を決めました。

歴史のある会社なので、入行前は「組織に合わせることを求められるだろう」と想像していました。そのため、当初は自分の意見は控えたほうが良いと考えていましたが、部長や同僚の課長が「むしろ前職までの経験で培った意見をどんどん出してほしい」と後押ししてくれました。そのおかげで、最初から気兼ねなく自分の考えを伝えることができ、その点でのストレスはまったくありませんでしたね。また、組織の意思決定が速いことも予想外だったことの一つ。大抵のことは部署内で決まるため、入行直後はそのスピード感についていくのが大変でした。今では責任も手応えも大きいこの環境を魅力に感じています。入行前に想定していたよりもずっと柔軟な組織だと感じましたね。













Chapter02仕事内容

投資先を自由に決められる「自己ポジション」も面白みの一つ


現在、金融市場部の債券チームの課長として債券運用を担当しています。主な業務は円債・外債運用のサポート。具体的には、債券運用の担当者に社積の分析方法を教えたり、私の知識や知見を伝えたりといった指導や助言を行っています。運用経験の浅いメンバーに対しては、新しい投資対象の発掘や調査を一緒に行いながら、投資判断のアドバイスなども行っています。こうした担当者一人ひとりのサポートを通して育成につなげ、チームの底上げを図るのも私の役割だと考えています。自分で手を動かすこともありますが、なるべくメンバーにやってもらうことを意識しています。

また、当行には「自己ポジション」という独自の制度があります。これはメインのポートフォリオとは別に、部長の承認さえあれば自分の判断で好きなポジションを持つことができる制度です。例えば、「これまで扱った経験のないデリバティブの商品を試してみたい」といった理由で投資先を決めることもできます。個人の裁量で運用し収益を追求できるため、やりがいが非常に大きく、メンバーのモチベーションアップにつながっていると感じています。













Chapter03仕事のやりがい

経営層との距離の近さ、判断スピードの速さが強み


私自身がやりがいを感じる瞬間は、やはり自分たちの意思決定の結果が大きな収益につながったときですね。また、私は当行を入れて4社の勤務経験があるため、実体験に基づいてより良いやり方を提案できると考えています。自分の過去の経験を今の組織に還元できたと思えたときにも、大きな達成感があります。

入行してから一番印象に残っているのは、金利上昇環境下でダイナミックな意思決定がなされたときのことです。債券運用において、金利上昇は将来の利息収入の増加というメリットがある一方、保有債券の価値が減少するデメリットもあります。当行では、将来の金利上昇を見越して分散投資などの金利リスクを減らす対応を行っていましたが、金利上昇の局面で一部の超長期債を保有したままの状態でした。このタイミングで債券を売却すれば大きな損失が出てしまう。このまま売却しなければ一時的な損失は避けられるものの、将来の利息収入が得られず大きな機会損失が発生してしまう。判断の難しい状況で、債券チームとして売却の提案を経営陣に行ったところ、すぐに売却しようという決断がありました。その結果、追加的な損失を回避でき、債券チームの課長として責任を果たせたと感じていますし、何よりも報告から判断までのスピードが非常に速かったことが強く印象に残っています。入行から半年も経たない時期の出来事でしたが、この経験を通じて、現場と経営層の距離の近さ、組織としての意思決定のスピード感、そして仕事のダイナミクスを改めて実感しましたね。










Chapter04地域の魅力・今後の目標

八十二銀行なら新しいことにもチャレンジできる




前職は外資系ということもあり、アメリカの現地時間に合わせて夜間の会議に参加することもよくありました。仕事の時間が不規則になりがちで、オンとオフのメリハリをつけるのが難しい環境でしたね。また、満員電車で40分の通勤も大変でした。一方、現在は自転車で10分。四季の移ろいを日々感じられるこの時間がとても気に入っています。家族と過ごす時間も増え、休日には子どもと若里公園でキャッチボールをしたり、博物館や美術館へ足を運んだりと以前よりも充実しています。長野にUターンしてから登山に興味を持つようになり、近いうちに近隣の山に登ろうと思っているところです。

今後の目標は、経験のない仕事にチャレンジすることです。実は、入行前にはそんな気持ちはなく、自分ができることをやるのが使命だと考えていました。それが入行後にマネジメントをはじめ色々な業務を経験させていただけたことで、残りの社会人としての人生をかけてもっと新しいチャレンジをしていきたいという気持ちが湧いてきました。その土台をつくるためにも、まずはこれまでに培った経験を活かして組織に貢献していきたいと考えています。