社員インタビュー
土木 設計
富樫 昇
生 年1979年(昭和54年)
部 署土木設計本部 地盤基礎設計部(記事作成当時)
仕事内容
私が所属しているのは、土木構造物の土台となる地盤、つまり「土」そのものの評価や計算、設計などを手がける部署。その中で私は、高速道路や廃棄物処分場などの造成工事の設計を担当しています。たとえば廃棄物処分場の場合では、廃棄物の重さで地盤が沈下しないかを検討したり、地震によって液状化の恐れがある地盤をどのように補強するかなど、さまざまな対策を検討しています。一概に「土」といえど、場所や地域、そして季節によっても固さや水分量が異なるため、多様な姿を見せる存在です。そのため現地で土を直に触るなど、自分の経験と感覚を大切にしています。
仕事のやりがい
これまで私が携わってきたプロジェクトの中で、最も印象深いものの一つに、兵庫県の阪神高速道路の建設工事があります。この工事は、供用中の地下鉄トンネルの下をくり抜き、その下に新たな高速道路の躯体を構築するというもの。地下鉄トンネルの下をくり抜く際にトンネルが変形して、列車の運行に支障が出れば大問題です。地下鉄対策では次々に課題が発生、それはもう毎日必死で計算しました。そうして、地下鉄を仮受けするという特殊な工法を採用することで、この難工事も無事成功。多くの苦労を重ねましたが、がむしゃらだった分、大きな達成感がありました。コンクリートと違い、土の性質は非常に多彩で複雑。
でも、難しいからこそ、挑戦する面白さがある。それを実感する日々です。
鹿島の社風
鹿島の一員になれてよかったと思うことの一つとして、人間的に尊敬できる先輩方との出会いを挙げることができます。仕事においてとても優秀であるだけでなく、人に対して細やかな心配りができたり、後輩の悩みを受け止めてくれるといった、優しさや思いやりをいつも感じます。自分も、いつかそんな存在になりたいと思います。