人と働き方を知る
南 徹
企画・開発
入社年度2007年 新卒入社
所属部署駅設備技術本部 バスシステム部 バスシステム開発2グループ
出身学部学科工学部 機械工学科
次世代車載IC機器の設計開発に携わっています
大学は機械工学専攻ですが、アルバイトを通じてプログラミング作業を経験していたので、その両方の要素を持つ「メカトロニクス」という名前に惹かれ、またSuicaにより日常生活が便利になった経験があり「生活をもっと便利にしたい」と思い入社しました。 新入社員研修を経て、バスでSuicaやPASMO などのICカードが使える車載IC機器を設計・開発する部署に配属され、以降ずっとバスシステムの開発に携わっています。当初は機器のセキュリティ設計を担当し、その後は名古屋地区向けの新しいICカードシステム導入に関わり、車載IC機器の仕様検討や開発、試験などを経験することができました。4年目からは次世代車載IC機器の開発に取り組み、市場調査や機器の構想設計、要件定義、試作機を用いた技術検証を行い 、現在はこの次世代機を各地区向けにカスタマイズして製品化する仕事をしています。
全国のバス事業者さまの要望をカタチに
当社のバスシステムは、JR東日本のエリアだけでなく、北は北海道から南は九州まで、全国のバス事業者さま に対して事業を展開しています。全国のバス事業者さまの声をお聞きして、さまざまなご要望を取り入れ、製品をカスタマイズしていくことに仕事の面白さを感じています。ICカードの基本的な仕様は既に開発されているものですが、例えば5Gなど新しい技術がどんどん生まれてきていますので、それらを積極的に取り込んで、より皆さまに役立つ製品をつくろうとしています。
ICカード決済導入前のバスでは、終着駅に着くとお客さまが全員下車するので、車内に現金清算を待つ列ができていましたが、導入後はお客さまがスムーズ降りてくる様子を見ると、とてもうれしくなります。
キャッシュレス決済には、大きな未来があります
キャッシュレス決済はICカードでスタートしました。電車やバスはICカードが中心になっていますが、街中ではQRコード決済が広まっています。近い将来、次の大きな変革が必ず起こると思うので、そのときに中心に立つ人間になりたいと思っています。一方でまだまだ現金決済が主流という地域もたくさん残っています。そういった地域では、電車やバスで導入し、次に街の中のお店でも使えるように利用範囲を拡大しています。このICカードの事業は、これからもどんどん発展していき 技術者にとって将来性もあり、とてもやりがいのある仕事だと思います。
今はテレワークが多いので、部下とのコミュニケーションには気を遣います。自分が新入社員の頃、先輩たちがプロ意識をもってバス事業者さまと応対されているのを見てきたので、自分もそう見られるよう努力しています。