最初の頃はどうでした?
この仕事で一番思い出深いのは、はじめてイチから担当することになった馬についてです。その馬はものすごい暴れん坊でして、手入れやトレーニング中に何度も逃げ出したり(笑)、本当に苦労させられたんです。ですが、長く接するうちに馬が悪さをするタイミングに気づけたりと、だんだんうまくやれるようになっていきました。そして、デビューにこぎつけた後は期待以上に走ってくれて、レースで大活躍するように。振り回された分喜びもひとしおで、この馬のおかげで私も厩務員として成長できたと思っています。
仕事のやりがいは?
厩務員という職業は普通の仕事にはない生き物とのふれあいがあり、馬とも家族のようになれる楽しさがあります。レースに勝つことはもちろん重要ですが、「ケガなどしないで無事に帰ってきてくれればいい」と思ってしまうことも。それくらい、馬に愛着を持って働ける仕事ですよ。
仕事上で心掛けていることは?
なによりも「馬に愛情を注ぐこと」ですね。私は特に餌やりにこだわりをもってやっています。どんな食材を使うかや配合のバランスももちろんですが、餌をまとめてやるのではなく、少しずつ馬にあげるようにしています。牧場にいる馬はいつも草を探し回って食べているので、狭い小屋にいる競走馬は1日中ヒマだと思うんですよね(笑)。なので、退屈しないようにいつでも餌を食べられるようにしてあげたり、時間を見つけて触ったり遊んだりしてコミュニケーションをしっかり取っています。
今後の目標は?
今後の目標は馬術をさらに身につけ、競走馬を走らせる「攻め馬」ができるようになること。そして、ゆくゆくは調教師補佐・調教師へとキャリアアップしていきたいですね。
応募者へのメッセージをお願いします!
正直、「厩務員」は人の目につきにくい職業だと思います。今までこうやってインターネットで広く募集することも少なかったので、知るきっかけもなかなか無かったのではないでしょうか。この機会に興味を持って応募してくれる人が増えると嬉しいですね。サラリーマンとはまったく違う環境で、馬と共に様々な経験をしていくこの仕事はとてもやりがいや魅力に溢れていると、自信を持ってオススメします!