虎のつぶやき
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2023/10/04(水) 09:51:00

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国民国家~20世紀末の悲劇~
2023/09/29(金) 09:41:00
最近教養を深める内容ばかりになっておりますが、ご容赦ください。
本日は今を生きる上で知っておかねばならない内容にします。
国民国家が何かというと、英語のNationの訳語です。
辞書を引くと、国家、国民国家と書かれています。
この二つの言葉の意味の違いは何でしょう。
国家はそのままの意味です。国という意味ですね。
国民国家はさらに深い意味があります。

簡単に言うと一つの言語を使い、一つの民族で構成されている、一つの国家のことです。
これはよくあることですか?全くそうではありません。
ベネディクト・アンダーソンは「空想の共同体」と述べております。
例えば日本。一つの民族で構成された国家ですか?
北海道にはアイヌ民族がいます。沖縄には琉球王国がありました。
日本も多民族国家です。世界中に単一民族国家はごくわずかしかありません。
しかし、ヨーロッパでは一つの民族で国家は構成されるべきという考え方があります。
それがユーゴスラビアで悲劇を起こすことになります。

バルカン半島は昔から紛争の多い地域です。色んな民族が同じ国の中で
生活していることや、オスマン帝国やオーストリア=ハンガリー帝国の支配を受けてきた歴史もあるからです。
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国のなかで大きな勢力を持っていたセルビアが、コソボを併合しようとします。連邦制の中で一つの自治州(国家)として独立していたコソボにとって、受け入れがたいものでありました。なぜなら国民国家であることを望むからです。そして起きたのが民族紛争なのですが、その実態があまりに悲惨なのです。
民族浄化という言葉をご存知でしょうか。
例えばAという民族とBという民族がいます。
AがBの男性を皆殺しにして、Bの女性にAとの間にできた子どもだけを
妊娠、出産させます。そうすれば、民族Bはいなくなる。
これが民族浄化です。考えるだけで恐ろしい、狂気を超えた狂気。
これが20世紀末のヨーロッパに実在した思想です。
言うまでもなく多くの犠牲者を出しました。

たかだか30年くらい前の話です。今は昔ではありません。
この事実を知る義務が我々にはあります。

次回予告
デカルト二元論~世俗化の過程~
新自由主義
2023/09/25(月) 09:42:00
経済の歴史を紹介するシリーズも最後になります。
現在の姿である新自由主義について解説します。
郵政民営化、国鉄民営化、派遣労働者の待遇の変化・・
国家が運営していた事業が民間企業の手に移り、
民間企業への規制が緩くなりました。
これで産業の発展が見込めるという風潮の元
たくさんの改革が行われました。
皆さん、豊かになりましたか?
あまり実感はないと思います。
企業は営利団体ですから労働者を守るよりも利益を優先しがちです。
派遣切りが横行したり、リストラや外国へ資金が流れることが多発しました。
結果、労働者は以前よりも仕事に就きにくくなり、条件が悪くても
就労せざるを得なくなりました。
ここに貧富の格差が決定的となり、一億総中流の終焉を迎えます。
増税や収入の減少で年老いても働き続ける
必要も出始めてます。
取り返しのつかない失敗だといえるでしょう。

お気づきでしょうか。
重商主義から始まり、国家による規制→自由主義→ケインズ経済学の規制→新自由主義と来てます。
となれば次に来るのはまた規制の時代だと予想できます。
それがいつなのか、どのような結果をもたらすのかひそかに楽しみにしています。
経済学はこれで終わりとします。

次回予告
国民国家~20世紀末の悲劇~
ケインズ経済学
2023/09/23(土) 09:50:00
本日は天才ケインズについて解説します。
20世紀の大部分の経済はケインズ経済学に基づいていたといっても過言ではありません。
第1次世界大戦の終戦後、連合国はドイツに多額の賠償金を請求します。
皆当然だと考える中で反対したのがケインズというイギリス人です。
「そんなことしたら独裁者を生み出すことになり、また大きな脅威になる」
ケインズの予想通りナチスが誕生して、第2次世界大戦が始まってしまいました。
彼がどれほど天才だったかここからわかると思います。

そのようなケインズがどのような経済方針を提唱したかですが、
一言でいうと40年前の日本を思い出してただければよろしいかと思います。
たくさんの公社がありましたね。
大きな事業を国家が運営することにより、自由競争を抑えて
労働者の雇用を安定させる。そうすれば経済はまわる。

ケインズの予想通りにはなったものの、公社に勤める労働者は
公務員です。簡単に言ってしまえば、発展がありませんでした。
例を挙げると関西では自動改札が早くに導入されましたが、
関東では駅員が切符を切る姿が21世紀になっても多く見れました。
関西は私鉄が多いからです。
売り上げを多くあげるために頑張る必要がない、効率化・合理化は後回し。
国鉄はストライキもたくさんやってましたね。

これでは経済はもちろん産業の衰退を招くと考えたのがシカゴ学派です。
それで現在の新自由主義になりました。
次回は現在の潮流となっている新自由主義について解説します。
アダム・スミス 自由主義
2023/09/18(月) 09:20:00
本日は経済学の父といわれるアダム・スミスについて解説します。
スコットランド生まれでエジンバラ大学を卒業して教壇に立ちます。
パリでも教えた後、故郷に帰って晩年を過ごしました。
彼の功績を一言に要約すると「重商主義の否定」です。
重商主義とは、国内にお金がたくさんあった方が国が豊かになるという思想です。
当時は金貨、銀貨が流通した時代ですから、これらを外国との貿易で獲得し、
国内に貯めていこうとしたのです。
一見するとよさそうですが、農村が荒廃する原因になりました。

ここで例を出します。
フランスの立場に立ってみます。馬車を輸入するとして、ドイツは銀貨10枚で売っています。
スペインは銀貨9枚で売っています。当然スペインから買います。
ドイツはこのままでは売れないので銀貨8枚に値下げします。
そしたらイタリアが銀貨7枚という値段で新規参入し始めます・・・

このように価格競争が起こり、各国の輸出品の値段は下がっていきます。
そうなると馬車を作る職人の儲けは減っていく一方です。
値上げしたくても、国家がそれを許しません。
職人たちはやめてしまおうとしますが、それでは貿易ができなくなるので
安い賃金でも生活できるように、今度は小麦の値段を無理やり下げさせます。
その結果、農民たちは適正価格で小麦を売れなくなり、農村は深刻な打撃を受けたのです。

これではいけないと唱えたのがアダム・スミスです。
経済、産業に国家が干渉してはならない。自然淘汰の末、価格はいずれ適正になる。
神の見えざる手によって。そうすれば経済は発展していく。
彼の主張によって、当時の常識は覆されました。

その後しばらくは自由主義が主流になりますが、また国家が規制した方がいいという
主張が起こります。
それがケインズ経済学です。
次回は現代史にも影響を与えたケインズについて解説します。