虎のつぶやき
<<前へ910111213次へ>>75 件中 51-55 件を表示
新自由主義
2023/09/25(月) 09:42:00
経済の歴史を紹介するシリーズも最後になります。
現在の姿である新自由主義について解説します。
郵政民営化、国鉄民営化、派遣労働者の待遇の変化・・
国家が運営していた事業が民間企業の手に移り、
民間企業への規制が緩くなりました。
これで産業の発展が見込めるという風潮の元
たくさんの改革が行われました。
皆さん、豊かになりましたか?
あまり実感はないと思います。
企業は営利団体ですから労働者を守るよりも利益を優先しがちです。
派遣切りが横行したり、リストラや外国へ資金が流れることが多発しました。
結果、労働者は以前よりも仕事に就きにくくなり、条件が悪くても
就労せざるを得なくなりました。
ここに貧富の格差が決定的となり、一億総中流の終焉を迎えます。
増税や収入の減少で年老いても働き続ける
必要も出始めてます。
取り返しのつかない失敗だといえるでしょう。

お気づきでしょうか。
重商主義から始まり、国家による規制→自由主義→ケインズ経済学の規制→新自由主義と来てます。
となれば次に来るのはまた規制の時代だと予想できます。
それがいつなのか、どのような結果をもたらすのかひそかに楽しみにしています。
経済学はこれで終わりとします。

次回予告
国民国家~20世紀末の悲劇~
ケインズ経済学
2023/09/23(土) 09:50:00
本日は天才ケインズについて解説します。
20世紀の大部分の経済はケインズ経済学に基づいていたといっても過言ではありません。
第1次世界大戦の終戦後、連合国はドイツに多額の賠償金を請求します。
皆当然だと考える中で反対したのがケインズというイギリス人です。
「そんなことしたら独裁者を生み出すことになり、また大きな脅威になる」
ケインズの予想通りナチスが誕生して、第2次世界大戦が始まってしまいました。
彼がどれほど天才だったかここからわかると思います。

そのようなケインズがどのような経済方針を提唱したかですが、
一言でいうと40年前の日本を思い出してただければよろしいかと思います。
たくさんの公社がありましたね。
大きな事業を国家が運営することにより、自由競争を抑えて
労働者の雇用を安定させる。そうすれば経済はまわる。

ケインズの予想通りにはなったものの、公社に勤める労働者は
公務員です。簡単に言ってしまえば、発展がありませんでした。
例を挙げると関西では自動改札が早くに導入されましたが、
関東では駅員が切符を切る姿が21世紀になっても多く見れました。
関西は私鉄が多いからです。
売り上げを多くあげるために頑張る必要がない、効率化・合理化は後回し。
国鉄はストライキもたくさんやってましたね。

これでは経済はもちろん産業の衰退を招くと考えたのがシカゴ学派です。
それで現在の新自由主義になりました。
次回は現在の潮流となっている新自由主義について解説します。
アダム・スミス 自由主義
2023/09/18(月) 09:20:00
本日は経済学の父といわれるアダム・スミスについて解説します。
スコットランド生まれでエジンバラ大学を卒業して教壇に立ちます。
パリでも教えた後、故郷に帰って晩年を過ごしました。
彼の功績を一言に要約すると「重商主義の否定」です。
重商主義とは、国内にお金がたくさんあった方が国が豊かになるという思想です。
当時は金貨、銀貨が流通した時代ですから、これらを外国との貿易で獲得し、
国内に貯めていこうとしたのです。
一見するとよさそうですが、農村が荒廃する原因になりました。

ここで例を出します。
フランスの立場に立ってみます。馬車を輸入するとして、ドイツは銀貨10枚で売っています。
スペインは銀貨9枚で売っています。当然スペインから買います。
ドイツはこのままでは売れないので銀貨8枚に値下げします。
そしたらイタリアが銀貨7枚という値段で新規参入し始めます・・・

このように価格競争が起こり、各国の輸出品の値段は下がっていきます。
そうなると馬車を作る職人の儲けは減っていく一方です。
値上げしたくても、国家がそれを許しません。
職人たちはやめてしまおうとしますが、それでは貿易ができなくなるので
安い賃金でも生活できるように、今度は小麦の値段を無理やり下げさせます。
その結果、農民たちは適正価格で小麦を売れなくなり、農村は深刻な打撃を受けたのです。

これではいけないと唱えたのがアダム・スミスです。
経済、産業に国家が干渉してはならない。自然淘汰の末、価格はいずれ適正になる。
神の見えざる手によって。そうすれば経済は発展していく。
彼の主張によって、当時の常識は覆されました。

その後しばらくは自由主義が主流になりますが、また国家が規制した方がいいという
主張が起こります。
それがケインズ経済学です。
次回は現代史にも影響を与えたケインズについて解説します。
カール・マルクス「資本論」
2023/09/12(火) 09:49:00
本日は予告通りにマルクスの資本論の内容を紹介します。
ものすごく長いのですべてを紹介することは出来かねますが、
重要なところを例を挙げて解説していきます。

L社のチョコレート工場があるとします。そこでは一つ100円でチョコレートを売っているとします。
一つ売れると労働者に50円、資本家に50円入るとします。
でもM社のチョコレートは90円で販売しているとしたら、L社の商品は売れなくなります。
よってL社は80円で販売を開始します。
資本家は自分の取り分を減らしたくないので、労働者に30円しか賃金を払わなくなります。
労働者は消費者でもあるわけですから、以前よりも買い物がしずらくなります。
こうなっていくと安い商品しか売れなくなるのですから、価格競争がさらに激しくなります。
ここにデフレスパイラルが起きます。
労働者の賃金はなかなか上がらず、それどころか減っていく一方です。
しかし、資本家は以前と同様に富を蓄積していきます。
ここに貧富の差が生まれる原因があるとしたのが「資本論」です。
労働者のこのような状況を「疎外」と表現しています。超重要ワードなのでこれを機に覚えてくださいね。

このように、資本主義では限界があるから社会主義に移行しようと主張しているのです。
実際はソビエトも崩壊しましたし、社会主義にもたくさん問題がありました。
トマ・ピケティの「21世紀の資本論」はそれも踏まえて新しい資本主義を提唱しましたね。

現代日本にも通じるところがあるように思われます。
最近では増税が取り沙汰されています。
国家による国民の「疎外」といったところでしょう。
現状を変えたければ会社は転職すればいいですし、国家は選挙によって方針を変えることができます。
自分で出馬してもいいと思います。
失われた30年を超克する日が待ち遠しいです。

次回予告
アダム・スミスの自由主義
9/15(金)タイガーグループ総付け景品配布!!(≧▽≦)
2023/09/07(木) 09:55:00
※上記は9/15の新聞折り込みチラシとして入るものです。
マルクスの資本論の予定でしたが、急遽予定変更させていただきます。
なぜなら9/15(金)にタイガーグループ一斉総付け景品配布を行うからです!!
今回のコンセプトや経緯を少し紹介します。
まずコンセプトは「社会とのつながり」です。
一昔前のパチンコ店というのは射幸性の高さや過激な広告、テレビチャンピオンなどマスメディアに取り上げられる機会が多いなど、社会との接点がたくさんありました。
しかし、近年は娯楽の選択肢が増えたことや依存問題が取り沙汰されマスメディアに肯定的に報道されることは少なくなりました。この結果ユーザーと非ユーザーの乖離は広がり、パチンコ店は一部の方にのみ娯楽の選択肢として認知される存在になったと考えました。日常にパチンコがなくなってきたのです。

この状況に危機感を覚えた私共は異業種を参考に今回の施策を実行するに至りました。
町でのティッシュ配り、フィットネスクラブの入会金無料、スーパーでの安売りセール、住宅展示場での子ども向けレンジャーショー・・・このように異業種ではまだ商品を購入していない方に対して訴求する施策が当たり前に行われております。
それにもかかわらず、パチンコ業界はどうでしょう。基本的に遊技客を前提にした施策しかありません。
ファン感謝デーや総付け景品配布にしても、対外的な広告はなくWEB上や店内での告知にとどまっています。これでは情報過多の時代に、社会との断絶を招くのは必至です。

当グループは地域で一番の老舗です。我々の住む町を、社会のことを一番に考えられるのは
タイガーグループでなくてはなりません。その思いが形になったのです。
告知の主体は新聞折り込みにして、普段かかわりのない方にも認知しやすくしました。
いつでも景品をお持ちいただけるよう、時間の制約がないように配慮もさせていただきます。
景品内容も200円以下という決まりはありますが、もらってうれしいものをご用意いたします。
これからも地域社会の一員として共に歩む所存でございます。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

タイガーグループスタッフ一同