虎のつぶやき
<<前へ1011121314次へ>>75 件中 56-60 件を表示
エミール3
2023/09/03(日) 09:39:00
前回からの続きです。

エミール君は15歳になりました。いよいよ歴史を学ぶ年齢になりました。
歴史を学ぶ意義は何かというと、他人の人生や普通では経験できないことを
学ぶことにより教訓を得るためです。
これを理解するにはある程度年齢を重ねる必要であるので15歳くらいから
学ぶのがちょうどいいとルソーは述べております。
エミール君はローマ帝国についても勉強します。
皇帝の人生がどのようなものであったかをしり、地位が高いからといって
幸せであるとは限らないと知ります。

歴史は繰り返されるとよく言ったもので戦争は今も続いてます。
西ドイツのワイツゼッカー元大統領は連邦議会で次のような演説をしています。
「過去に盲目である者は、現在にもまた盲目になる」
歴史を学ぶ必要性を一言に要約するとこうなると思います。
身近な問題も大体は似たような悩みを抱えた人が過去にいて、その人の
やり方を参考にすればうまくいくことも多分にあります。
FACT FULLNESS(ファクトフルネス)という本をご存じでしょうか。
世界は良くなってきているという内容の本です。
人類史上ここまで豊かな時代はほかにありません。
豊富な資源と歴史という財産を活用すれば、できないことはないでしょう。

人間の失敗する理由の一つに虚栄心があります。
ルソーは「エミール」の中で何度も虚栄心について語っています。
見栄をはってもいいことはないのです。18世紀だろうが21世紀だろうが変わりません。
私が、自分が悪かったと理解すれば謝れるようになったのはルソーのおかげです。
ルソーという過去に学んだのです。


「エミール」についてはこの辺で終わりにします。
興味のあるかたは是非読んでみてください。

次回予告
カールマルクス 「資本論」
エミール2
2023/09/01(金) 09:22:00
前回の続きです。

貴族の子どものエミール君は低学年くらいの年になりました。
立派な服を着て町に出かけると、ほめられることもあります。
エミール君は偉くなった気持ちになって鼻高々としています。
しかし、同じ年くらいの子どもに会ったらどうでしょう。
その身なりでほめられることはありません。
むしろ馬鹿にされます。
では子どもにとって賞賛に値することとはなんでしょう。
それは足が速いことです。
かけっこをしてもエミール君は一番になれません。
悔しい思いをして家庭教師のルソーにこう尋ねます。
「かけっこで一番になりたい!どうしたらいい?」
ルソーは走り方をエミール君に教えます。
自ら学ぶことを望むエミール君は徐々に速く走れるようになります。
何度もかけっこ対決をした末に一番になり、町の子どもたちから賞賛されたのです。

人間の価値は身分や見た目で決まることはありません。
ルソーがなぜ貴族の子どもを想定したかというと、貧乏人の子どもはそのままでも人間になるが、
貴族の子どもは教育しないと人間にならないからだそうです。
ネットの普及により、遠い誰かの良いところをみて羨むことが多くなったように思われます。
つまり、全く関係のない人を「身なり」で判断する機会が増えました。
月収1億の人がこれ見よがしに自慢をして、それに憧れたり嫉妬したりします。
しかし、そこに本質があるのでしょうか。
収入の多さで人の価値は決まりません。
何をしたか、どんな夢を持っているかではないでしょうか。

なるほど、現実はそうではないといいたいのでしょう。しかし、その現実は一つの見方でしかないこともまた事実だと思います。
今のように便利な道具のない時代に生きたルソーです。貧困や飢餓も現代の比にならないくらいひどい時代です。それでも貴族階級の醜さを見抜いたルソーがいかに先進的であったかを伺えます。
画面からではなく、等身大の自分と他人を比較してみてください。
恐らくあなたはそこまで卑下すべき存在ではありませんし、思ったよりも相手は自分と変わりません。
すごい人だと思えたならそれは幸運。学びを得られる好機です。これもまた一つの見方です。
別の判断ができる以上、絶対的な価値判断など存在しえないのでしょう。

このように18世紀の著書なのにもかかわらず現代社会を生きるヒントをくれるのが「エミール」です。
長くなりましたので、続きは次回とします。

次回予告 歴史を学ぶ意義
エミール
2023/08/31(木) 09:18:00
本日はジャン・ジャック・ルソー著のエミールという本を紹介したいと思います!
興味ない方が多数派だとは思いますが、私は好きすぎて三周も読んでしまいました。
この本はルソーが「俺が子どもを育てるならこう育てるぜ!」という内容になっております。
1762年にフランスとオランダで出版されました。
当時は中世から近代への過渡期で、封建社会の風習が残っていました。
貴族と平民と奴婢の階級もあり、エミールという架空の男の子は、貴族の子どもという設定です。

まず、最初に書かれている内容は自然の摂理にあらがってはいけないということです。
この世の中の法則に反抗しても、何もうまくいかない。むしろそれに沿って行動すべき
ということです。
これを一貫した主題として、話を進めていきます。
以降は長いのでハイライトで紹介します。

幼児はそのままでも十分生きる力があふれているのだから、動かないように
固定したりすることはしてはいけないと述べております。
西洋ではコルセットのような器具で、生まれたばかりの子どもを動きずらく
する風習があったようです。現代ではそのようなことはなくなりましたが、
興味のある分野に対してあれは悪いこと、危ないことだと教えて学ぶ機会を奪うこと
に酷似しているように思われます。
危ないから料理をさせない、その結果いい歳超えても何もできない大人になってしまう。
よく聞くことです。摂理の通りに、押し付けるのではなく一緒に学ぶ姿勢が必要かも
しれませんね。

長くなるので続きは次回に致します。
ショート動画
2023/08/22(火) 09:30:00
今はTiktokを皮切りに、様々なSNSでショート動画が流行っているそうです。
短時間で手軽に楽しめる娯楽が人気なんですね。
このような社会の潮流に逆行することなく、むしろその方向に進むことが
ビジネスの成功の秘訣であることは疑いようがありません。
しかし、時間をかけて何かを得る体験の価値がなくなったわけではないと思います。
例えば海外留学。
明治の時代には留学を「遊学」と言ったそうです。
非日常の中で学び、体験することは遊ぶに等しく、楽しいこととされたからです。

人生を大きく変えるには、長い時間努力を続けられる心の強さが求められます。
私にとってそれは大学受験でした。
毎日13時間勉強をしました。
それでも第一志望の大学には受かりませんでしたが、今思うととても良い経験だったし
楽しく充実した時間だったと思えます。
その後の大学生活も、実りの多い4年間でした。
本当に楽しいこととは、その時に快楽を得られるものではなく、
振り返った時にその大切さに気付けるものではないでしょうか。
あの時間以上に楽しかったことを、私は知りません。
苦しくても楽しい思い出に書き換えられる術を10代のうちに身につけられたことを
幸せに思います。
ヒタチエ楽しいですね
2023/08/17(木) 09:30:00
こんにちは!!
お盆休みも後半に入ってきましたね!
暑さでゴロゴロすることが多くなってしまいますね( ;∀;)
先日、日立駅前のヒタチエに行ったのですが、なんとサーティワンアイスクリームが
ありました(#^^#)
これは行くしかないと思い、早速レギュラーサイズをダブルで注文しました。
あまりのおいしさに、年甲斐もなく鼻歌まじりでした(*'ω'*)
更にエスカレーターで上の階に行くとBOOKOFFが出店準備中との昇りが立ってました!!
日立駅前もにぎやかになってきそうですね!!
つくばの西武百貨店など全国的にデパートが少なくなる一方で、撤退後の
テナントの運用が大きな課題になっていると思います。
ヒタチエはどうなることかと心配しておりましたが、ほっとしました。
町の振興のためにもみんなでヒタチエに行って買い物をしましょう(^^♪